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教育用語


ここでは教育用語を解説していきます。随時増やしていくので勘弁してね。


イエナ・プラン・・・ペーターゼンが1924〜1950年まで、イエナ大学附属実験学校で実践した教育改革。
年齢別学年学級が廃止され、集団生活や集団活動を基軸とする「基幹集団」が編成される。

生きる力・・・文部省の第一次答申の解説パンフレットでは、「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力」と「自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性とたくましく生きるための健康や体力」と説明されている。

インカルケーション・・・教え込み

インテリジェント・スクール・・・高度な情報通信機能を備えた学校施設を直接的には意味し、さらに、自然や文化的な環境とゆとりある空間を備え、多目的な利用を可能とする学校施設を意味する。

インドクトリネーション・・・特定の思想や価値体系を正しいものとして、合理性や科学的分析を無視して教え込むこと。上記のインカルケーションとの違いは、こちらが悪い意味で使われているのに対する言い方。

ヴァージニア・プラン・・・米国ヴァージニア州教育委員会が、1920年代の大恐慌下の経済復興と教育復興のために、「人格の統合」と「社会的態度」の形成を主たる目的として開発した初等・中等学校を一貫する総合学習カリキュラム。「興味の中心」(家庭、環境、地域生活など)を学年段階のシークエンスとし、「社会生活の主要機能」(資源保護、消費とサービス、交通と輸送など)の領域をスコープとして、その両者の交点に「作業単元」を設定するというものであったが、現実には、学習における作業と活動の自己目的化と形式化をまねいたことが原因で衰退していった。

ウィネトカ・プラン・・・1919年米国シカゴ市郊外にある小都市ウィネトカの公立小学校で、ウォッシュバーンが創始した。共通必修教科と集団的・創造的活動からなる。前者では客観テストによる評価を行い、進級は個別化された。

学社融合・・・学校教育と社会教育とが、一体化して生涯学習を進めようという意味。

学習障害・・・基本的には、全般的な知的発達に遅れはないが、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうち特定のものの習得としように著しい困難を示す様々な状態を指すものである。学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害が直接の原因となるものではない。

カタストロフィ・・・自然界および人間社会の大変動、変革。

学校評議員制・・・校長の求めに応じて、教育活動の実施、学校と地域社会との連携の進め方など、校長の行なう学校運営に関して、意見を述べ、助言を行なうために、設置者の定めるところにより各学校に設置されるもの。

ゲイリーシステム・・・プラトゥ−ン・システムともいう。子どもを2つのグループに分け、1つのグループが学習している間、もう1つのグループには作業や遊戯を行なわせる。

コア・カリキュラム・・・ある教科・科目や活動、問題などをコア(核)として、他の教科・活動などをその周辺に構造化したカリキュラムで、統合カリキュラムの代表的一形態。必修教科・科目をコアと呼ぶこともある。コアを中心課程、周辺部分を周辺課程などと呼ぶこともある。

行動目標・・・学習者が行なう一定の学習の成果を、学習者が到達する目標を外部から観察・測定できる具体的な行動の言葉で表現した目標。

広領域カリキュラム・・・教科の枠にこだわらずに、関連するいくつかの指導領域を統合して広い領域で教科を構成するカリキュラム。例えば、読み、書きなど言語に関する活動を統合して国語という教科を編成するようなものである。

コモン・カリキュラム・・・すべての生徒が共通に履修する教科・科目や教育内容を主軸にして編成されるカリキュラムのこと。

コンセンサス・・・意見の一致。合意、共感。

シークエンス・・・教育課程を編成する際に考慮されるべき教育内容の順序性や学年別配列のこと。スコープとならぶ教育課程編成の重要な原理を示す概念である。

修身科・・・明治初期に創設され、第二次世界大戦終結の昭和20年まで続いた教科。国民に道徳を授け実践させることを主な目的とし、教育勅語をよりどころとした。

助教法・・・モニトリアル・システムともいう。多人数を1度に教授するため、学力の進んだ子どもを助教(モニター)として他の生徒の指導にあたらせる。ベル、ランカスターの創案。

スコープ・・・教育内容の範囲。教育課程の編成においては、教育内容をいくつかの教科・科目単元などに分類し、その内容の範囲を決め、それを教えていく順序を定めて配列するが、その教育内容の範囲をスコープという。

チャータースクール・・・教師集団と行政当局との間で結ばれる「契約」をもとに、公費によって運営される公立学校であり、アメリカにおける1990年代の教育改革を代表する学校。教師集団による当局への教育目標や教育方法の提示に対して、当局は数年間の期限付きで設置認可を与え、生徒数に応じて公費を支給するとされている。

ティーム・ティーチング・・・複数の教師と子どもをいくつかのティームに分け、教師の各々の専門的能力を充分に生かせる授業形態。ケッペルの創案。

ドクロリー法・・・1907年ベルギーの首都ブリュッセル郊外のイグゼルに設立された「生活による、生活のための学校」の教育方法。子どもの欲求と興味を中心とし、生活を理解し参加する生活総合カリキュラムと、観察・連合・発表の3段階の学習活動とでなる。

バークの動的個別学習・・・1913年、バークを中心にサンフランシスコで行なわれ、教科ごとに、進度・能力に応じて学習グループを構成し、課題をもらう。

バズ・セッション・・・6・6討議ともいう。少人数に分け、班別討議をさせる。その姿がハチの巣をつついたようにブンブンと討議することからこの名称がついた。フィリップの創案。

プエブロ・プラン・・・1888年、プエブロの教育長サーチを中心に一斉授業(学習)と自学学習との結合をはかり、個別学習を説いた。「理想の学校」が公にされている。

モラルハザード・・・道徳的危険。